パソコンなどの電子機器にとって厄介なのは静電気による放電故障です。
特に冬場は静電気が発生しやすく気が付かないうちに帯電していて、
パソコンの電源を入れようとしたときに指先から放電してしまうことがあります。
しかも放電したかどうかが目に見えないことの方が多いのです。
パソコンは静電気の放電を受けると内部に電気が流れることがあります。
意図しない電気が内部に到達すると回路が壊れる可能性もあります。
想定している電流であれば何の問題もないのですが、静電気のような微弱な電流ほど
パソコンにとっては致命傷となるのです。
雷による放電などはパソコンへの進入部分に除去装置がついていますが、
静電気は触れた場所から瞬間的に放電するので、故障しやすい理由となります。
静電気などの放電による故障をなるべく予防するために、パソコンの筐体は
絶縁素材で出来ています。
それでもちょっとした隙間から電気は内部に侵入することがあるので、
静電気を帯電したままでパソコンのスイッチを入れることは避けなければなりません。
乾燥した日に外から帰ってきた場合は、まず静電気を除去するために帯電しやすい
セーターなどは脱いで体に貯まった静電気を別の場所で放電するようにしましょう。
静電気でパソコンが故障した場合、何が原因で故障したのかもわからないレベルとなり、
起動しないなどの致命的な故障に繋がるケースが多くなります。
秋口から春先にかけて乾燥する時期は特に注意しましょう。