パソコンの心臓部でもあるCPUにはコア数というものがあります。
コア数が多いと性能が良いというのが一般的な考え方ですが、
果たして本当にコアが多い方が性能が高いと言い切っていいのでしょうか?
CPUの仕組みについて考えてみたいと思います。
そもそもコア数とは何でしょうか?
CPUとしては1つですが、CPUのコアが複数あればパソコン上は
複数のプロセッサーとして認識されるため、同時に複数の処理を並列で
行うような場合に役立ちます。
つまりコア数が多ければ多いほど、同時に複数の処理を円滑にこなせるので
パソコンの動作に負荷がかからず処理速度が速くなると言えます。
ただし、これは複数の処理を行う場合に限った話であって、
同時に複数のコアを使わなくても良い処理の場合は、コア数の多さは
あまり意味をなしません。
つまり1つのコアで処理できる場合は、複数コアがあっても1つしか動きませんので
1コアと4コアで同じ周波数とスレッドであれば処理速度は変わりません。
逆に1コアでも4コアよりも周波数が高かったり、スレッドが多い場合は
4コアよりも速度が速い場合もあります。
そこで重要になってくるのが、コア数に加えてCPUの周波数とスレッド数です。
周波数はコアが動く速さを意味しており、スレッド数は論理コア数と呼ばれ
1つのコアが同時に計算できる種類が多いことを意味しています。
このことから、同時に複数の処理を扱う作業をするときは複数コアのほうが
有利になりますし、それに加えて周波数やスレッド数を考慮して
用途に応じたCPUを選ぶことが重要であることが分かるでしょう。