子供向け自作PC「Kano PC」で出来ること

「Kano PC」はイギリスの新興メーカー「Kano」が開発した自作2 in 1 PCです。
2020年8月22日に発売されて以来、注目が高まっています。

●Kano PCのスペック
ディスプレイ…タッチ対応の11.6インチ液晶
プロセッサ…デュアルコアCeleron N4000
メモリ…4GB
ストレージ64GB
搭載OS:Windows 10 Pro

「Kano PC」のメインターゲットは小学生です。
初めてパソコンに触れる小学生が自分でガイドブックを見ながら
プロセッサやバッテリーなどパソコンの構造を学びながら組み立てることで
どんな風にパソコンができているのか、仕組みを理解することができます。
自分で組み立てるので、各パーツが故障した場合には、故障したパーツだけを
取り替えることで長く使うことができますし、物を大切にすることや
自分でメンテナンスをすることについても学ぶことができるでしょう。

もちろんプリインストールされているアプリも子供向けです。
・Kano Code…コードブロックを組み合わせてイラストやゲームが作成できる
・Make Art…コードをタイピングしてイラストを描くアプリ
・How Computers Work…コンピュータの仕組みが学べるアプリ

もちろん、日本で発売されているものに関しては日本語配列にキーボードがローカライズされています。
また注目したいのはWebカメラが搭載されていないという点です。
子供が使う上で安全性に配慮されているのは嬉しいですよね。

初めてパソコンというものをお子さんが学ぶ時。
ネットリテラシーと合わせてプログラミングなどについても学べます。
値段も40,000円以下と手頃に設定されているので
お子様へのプレゼントにピッタリです。

子供向け自作PC「Kano PC」は本当に子供でも作れるのか?

子供向けの自作パソコンを売りにしている「Kano PC」ですが、
本当に子供でも作れるのか実際の「Kano PC」にて確認してみました。
知育としての自作パソコンを考えている人は、参考にしてください。

結論から言えば、子供でも作成可能です。
というのもKano PCは自作パソコンとは言うものの、バッテリーとスピーカーを
装着してケースをはめ込んだらタブレットが完成します。
あとはそれをキーボードを含めたボディに装着するだけです。

下手なブロックおもちゃやプラモデルなどよりも簡単でシンプルで、
手順通りにやればあっという間に終わってしまいます。
それでは作る喜びが薄まるので、Kano PCはむき出しになった基盤を
付属の虫眼鏡で細部を確認することができます。

こういった部分も子供の興味をそそる部分ではないでしょうか。
大人からすれば物足りないのは言うまでもありませんが、
子供が自分で組み立てる、それがパソコンとして使えるという点は
非常によくできていると思います。

本当に1からの組み立てパソコンとなれば大人でもそこそこ知識が必要で、
子供でできる子は限られてきますから、このレベルの知育パソコンは
子供の可能性を引き出すという意味でも満足できるレベルにあると言えるでしょう。

ちなみに子供向けとは思えないスペックとなっているので、
パソコンとして組み立てた後は画像処理など負荷のかかる処理でなければ
普通に使用することができるでしょう。