iOS14のトラッキング防止機能のメリット

トラッキングとはそのサイトにアクセスしたユーザーがどこを閲覧したのかを追跡して分析することを言います。
例えばどんな検索ワードで訪れたのか、どのリンクから来たのか、どのページを見たのか。
こうした情報を分析することが販売に役立つとしてマーケティングに使用されます。

一方で過度なトラッキングはプライバシーの侵害やセキュリティ上の危険があるとして
近年問題視されるようにもなってきたのです。
そこでiOS14に搭載されたのがトラッキング防止機能です。
トラッキング防止機能をONにすると、位置情報やブラウザの閲覧履歴情報などがアプリ側に渡らなくなります。

メリットとしては、やはり情報が企業に渡らなくなるということです。
自分がどんなサイトを見たのか、何に興味があるのか。
悪用されないとしても、やはり気持ちの良いものではありません。
ビッグデータとして解析され、匿名性が高いといえ、あれこれ知られるというのは抵抗感があります。

ただし、こちらの機能は企業側からクレームが出ています。
元々トラッキングで得た情報を元に最適化した広告をユーザーに出していたのが
情報が渡らないことで、ユーザーに最適な広告を出せなくなってしまうからです。

アプリなどは広告をクリックしてもらうことで収入を得ています。
若い女性であれば化粧品やダイエット関連、ファッションなどの広告を。
年配の方であれば健康食品などの広告を……というように相手のニーズにマッチしたものを
広告として表示することでクリック数を増やしていました。
これができなくなってしまうことで企業側としては収入源となるからです。

テレワークに最適。クラウド型デスクトップって何?

「クラウド型デスクトップ」または「クラウド型仮想デスクトップ」「Daas」は近年とても注目が高まっているサービスです。
これはサービス事業者のデータセンターに設置されているサーバーに仮想のPCを構築して
ネットワーク経由で利用者に貸し出すというものです。

例えば、仕事を自宅に持ち帰って行うというときに
会社で使っているソフトが自宅のパソコンにはインストールされていないとか
重要なデータを持ち出すのに不安があるということがあります。
ところが、クラウド型デスクトップを導入すると
会社にいても、自宅でリモートワークでも出張先でも
常に同じようにデータセンターにアクセスして同じ環境であるかのように
作業することができるようになります。
いちいち自宅のパソコンにソフトをインストールしたり、データを持ち帰る必要がなく
どこにいても、どの端末を使っても、同じ環境下で作業ができるようになるのです。

●メリット
クラウド型デスクトップでは端末に情報が残りません。
自宅や外出先で作業をしている時に、端末が紛失しても重要な情報は端末に保存されていないので漏洩する心配がありません。
リモートワークの推奨などで重要な機密情報を社外で扱うことが増えている現在、非常に人気が高まっています。

●デメリット
ネットワーク上にある仮想環境を利用するため、ネット環境がない場所では使用できません。
ネット環境がある場所でも通信状況が良くない場所では動作が遅くなってしまう可能性があります。